AI検索の無料診断で低い点数が出ても、すべてを一度に直す必要はありません。先に見るのは点数ではなく、重要ページへ到達できるか、内容を理解できるか、根拠と運営者が分かるかです。診断スコアは改善漏れを探す地図であり、検索順位やAI流入の保証ではありません。
結論:「入口・理解・信頼・追加施策」の順で直す
| 優先度 | 確認すること | 先に見る理由 |
| 最優先 | 公開状態、HTTP応答、robots、noindex、CDN | 到達できなければ内容を読めない |
| 高 | 内部リンク、サイトマップ、タイトル、H1・H2、本文 | 重要ページの発見と理解に関わる |
| 中 | 著者、運営者、更新日、出典、一次情報 | 誰が何を根拠に書いたかを伝える |
| 追加 | llms.txt、FAQ、OGP、RSS | 目的に応じて使うが入口より後 |
点数配分が大きい項目から直すとは限りません。llms.txtで点数が上がっても、重要ページがnoindexだったり、内部リンクがなかったりすれば先にそちらを直します。

まず診断対象が正しいか確認する
- 本番ではなくテスト環境を診断していないか
- httpからhttpsへ正しく転送されるか
- メンテナンス画面やログイン画面になっていないか
- CDNやセキュリティ機能が外部アクセスを拒否していないか
- トップだけでなく商品・サービス・主要記事も公開されているか
最初の対象は、トップページ、売上や問い合わせに近いページ、現在もっとも読まれている記事の3種類です。トップが100点でも商品ページが孤立していれば十分ではありません。
優先順位1:クロールを妨げる設定を直す
robots.txtとnoindexは役割が違う
robots.txtは主にクロールを制御します。noindexはインデックスを避ける指示ですが、取得自体を止めるとページ内の指示を読めない場合があります。WordPressの表示設定、SEOプラグイン、テーマ、CDNが重なっていないか確認します。
- 公開したいページにnoindexが付いていない
- Googlebotを意図せず拒否していない
- ChatGPT検索を望む場合はOAI-SearchBotを意図せず拒否していない
- サイトマップに重要ページが含まれている
- 重要ページへ通常のHTMLリンクで移動できる
優先順位2:重要ページの意味を伝える
- ページごとに固有で具体的なタイトルがある
- meta descriptionが内容を短く正確に説明する
- 主題を示すH1が明確である
- H2・H3が手順や論点の順に並ぶ
- 重要情報が画像だけでなく本文にも書かれている
Googleはタイトルや説明文を自動生成する場合がありますが、固有で簡潔な情報を用意することは主題を伝える基本です。構造化データは画面上の内容と一致させ、存在しないFAQや実績をマークアップだけへ追加しません。
優先順位3:誰が何を根拠に書いたかを示す
- 著者名または運営組織
- 著者・会社情報へのリンク
- 公開日と実際の更新日
- 参照した公式資料
- 自社で試した条件、結果、失敗
- 商品やサービスの制約
- 問い合わせ先またはサポート窓口
一般論を増やすより、読者が根拠まで確認できる記事にします。独自の経験や実測は、AIだけでなく人が情報を信頼する判断材料にもなります。
優先順位4:llms.txtや追加マークアップを判断する
llms.txtは主要情報をMarkdownでまとめる提案仕様です。ACSの診断項目の一つですが、Googleは検索や生成AI機能への表示にllms.txtは必要なく、Google検索では使わないと案内しています。
- 順位や引用を上げる保証として扱わない
- 利用目的がある場合に設置する
- robots、noindex、内部リンク、本文品質より先にしない
- 設置後もAI経由流入を別に計測する
自社サイトは64点から100点になった。それでも流入とは別
ACS Developerでは2026年7月に自社サイトを診断し、64点から76点、84点、92点、100点へ改善しました。llms.txt、表示FAQとFAQ構造化データ、H1構造、SEO説明文を順番に修正した結果です。
| 修正 | 診断スコア | 確認できたこと |
| 初回 | 64点 | 複数の技術・構造項目が未対応 |
| llms.txt配信 | 76点 | 診断上の項目を通過 |
| 表示FAQと構造化データ | 84点 | FAQ項目を通過 |
| H1構造修正 | 92点 | 見出し構造を改善 |
| 95文字のSEO説明文 | 100点 | 12項目を通過 |
100点は12項目を通過した状態です。GoogleやOpenAIの公式スコアではなく、順位、AI回答への引用、アクセス増加を保証しません。7月16日の実測でもAI経由の人流入は0でした。

30分で始める改善手順
| 時間 | 作業 |
| 0〜5分 | 診断URL、HTTP応答、公開状態、noindexを確認 |
| 5〜10分 | robots、サイトマップ、重要ページへの内部リンクを確認 |
| 10〜20分 | 売上に近い1ページのtitle、description、H1・H2を修正 |
| 20〜25分 | 著者、更新日、公式出典、自社実測を追加 |
| 25〜30分 | 再診断し、変更前後と残課題を記録 |

やらない方がよい改善
- 12項目を同時に変え、何が効いたか分からなくする
- 見えない構造化データだけを追加する
- タイトル、本文、ALTへキーワードを詰め込む
- トップページの100点だけでサイト全体を評価する
- AIクローラー来訪を人の流入や引用実績と同じ数字にする
- 点数が上がった直後に効果を断定する
まずは現在地を無料診断
URLを入力すると、AIアクセス基盤・構造・信頼情報など12項目を100点満点で確認できます。診断結果を見て、自分で直すか整備を任せるかを選べます。
よくある質問
Q. AI検索の診断は100点にする必要がありますか?
A. いいえ。100点は診断項目を通過した状態で、検索順位、AI回答への引用、アクセス増加を保証しません。公開、クロール、重要ページの構造に関わる項目を優先してください。
Q. llms.txtは最初に設置した方がよいですか?
A. 必ずしも最初ではありません。robots、noindex、内部リンク、本文品質を確認した後、他サービスや運用上の目的がある場合に設置します。
Q. 修正後、AI経由流入はどのくらいで増えますか?
A. 決まった期間はありません。週単位でAIクローラー来訪、AI経由の人流入、読まれたページ、問い合わせや購入を分けて記録してください。
まとめ
- 公開・クロール・インデックスを妨げる設定
- 重要ページの内部リンク、タイトル、見出し、本文
- 著者、日付、出典、一次情報
- llms.txt、FAQ、OGP、RSSなどの追加施策
診断は未対応項目を見つける入口として使い、100点を取ることとAI検索から人が来ることは分けて測りましょう。関連して「AIに読まれることとAIから人が来ることは別」も確認できます。
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